2024/10/27 CS活動 カブラリーin光が丘公園

活動ブログ

 10月27日、光が丘公園に練馬区内のカブスカウトが集結し、練馬地区カブラリーが「日本防災紀 神様ずっとも!」と題して開催されました。 

 我が9団は、練馬1団と5団スカウトと混合の2チームを作り、前週の『事前集会』から同じチームとなる他団のスカウトたちと、組長と次長を決めたり、チーム名を考えたりしました。 混合の2チーム名は、『1592ヤタガラス』と『自然ヤタガラス』に決まりました。さらに、今回、リーダーが各チーム1名ずつ、導きの神として知られる『八咫烏(ヤタガラス/3本足のカラス)』に扮してスカウトたちを導いてくれます。                  カブラリーは全10チーム、10羽(人?)の八咫烏リーダーが当日纏うすてきなTシャツは、事前集会でスカウトたちがイラストやチーム名などを書き込んで完成させた世界でたった一枚のオリジナルです。当日朝の集会では、自分のチームの八咫烏(リーダー)が紹介され、チームの団結と気合を確認しました。 

 始まりのセレモニーでは、カブラリーのテーマソング『やってみよう!』を歌い、どのチームも、うちが勝つぞ!と意気込み、勝負を楽しもうと気持ちを盛り上げていきました。 

 今年のカブラリーは、災害が起こるこの国(日本)が舞台。                         この日最初に、スカウトたちが見聞きしたのは、日本各地を守る神々の話し合いのスタンツ。各団の隊長たちがいつもの制服とは違う、色鮮やかな衣装をまとい、日本古来の神々に扮します。日本の神々は各地で起こる数々の災害に困りはて…。この朝、天照大御神(アマテラスオオミカミ)に頼まれ、10チームに編成されたスカウトたちは各地で災害復興に苦心する神様たちを助ける旅をスタートさせます!  

 カブラリーでは、日本の災害(地震、津波、山崩れ、火災、台風)からの復興を目指す、5つのポイントゲームがありました。5つのポイントを、毎度異なる2チームずつで競い合い、総合点を競います。スカウトらしく、ラッパの音を聞いて移動、次のラッパの音を聞いてゲームスタートです。 

 ポイントゲームの一つは「津波で壊滅した街の復興」がテーマです。場所は大阪、地震で倒れてしまった巨大ビル群を建て直すミッションです。                                       スカウト技能の一つ、ロープワークで、ビルに見立てられた、大小の水入りペットボトルをロープで“立て直し、”復興していくというゲームでした。                                       声を掛け合って協力するスカウト、一人で黙々と行うスカウト。2分という制限時間内で、一辺1.5メートルのシート上で大小15本ほどの倒れた水入りボトルを立てていくのですが、皆が声を掛け合って協力し合いました。 

 二つ目のゲームは、「山崩れ」がテーマです。木々の伐採で山が崩れ、また食料を失った動物が町に降りてトラブルを起こすという現状に、スカウトたちは「山を生き返らせる」というミッションを与えられました。公園の斜面で、植樹(種まき)ゲームをしました。このゲームでは、指定された色のボール「種」をお玉ですくって、斜面に置かれたカップに入れます。入れ終わるまでのスピードと、入れられたボールの数を競いました。慎重にボールを運び入れ、全力で走って戻って、次のスカウトにバトンならぬお玉をつなぐスカウトの姿は真剣そのものでした。 

 三つ目は台風・洪水エリア、沖縄に舞台を移し、「濁流をくぐって命綱をつなげ!」というゲームです。台風で川が氾濫してしまい、ロープワークで川向こうの人を命綱でつなぎとめるミッションです。             このゲームは、ワニのいる川を飛び越えるアスレチック要素も組み込まれ、リレー形式のロープワーク・ビンゴゲーム。走って川をジャンプして川向こうに行き、そこで一人ずつ、ビンゴの中から自分ができる結び方をして戻ります。ロープはしっかりチェックを受け合格なら、ビンゴが一つ埋まります。全員で協力して、自分ができる結び方を伝え合いながら協力していました。スカウトならではのロープワークの見せ場。事前集会、そして開始前にも、教え合いながら訓練していたスカウトたち。このたった2回でロープにすっかり自信を持ったスカウト、今回が初めてで一つずつ覚えていったスカウト、みんなとってもよくがんばりました! 

 四つ目のポイントゲームは福島・宮城が舞台の「津波で壊滅した街の復興」。                 津波が襲った街で瓦礫の片づけが完了し、復興準備ができたところで、このゲームのミッションが始まります。住民たちに街の未来を周知するために、スカウトたちは、地図記号を絵札に置き換える任務にチャレンジしました。用意ドンで走り、まず20個の地図記号を見て、さらに先に置いてある、自分が分かる地図記号が示す絵札を1枚取りに行き、地図記号の上に置いて戻ります。小3で習う地図記号ですが、うさぎ、しか、くまスカウトそれぞれ習った知識を活かせていました! 

 最後のポイントの災害は「火災(山火事)」でした。                            ここでは我らが隊長が、みよしの大神(子供の守護神)という神様となってスタンツ。それに気づいたスカウトたちは嬉しそうに「隊長だね」と微笑み合っていました。さて、このポイントゲームのミッションは、「神の矢を放て!」。世界遺産、白神山地の大森林で山火事が発生してしまい、火の手が迫るという切羽詰まる中、2人の神様(三吉霊神・迦具土神)とナマハゲ(神々の使者)から頼まれ、弓の神器を火の中に打ち込んで火を止める任務に当たりました。 

 新聞紙と輪ゴムで手作りの“弓の神器”を見たクマスカウトは、最初、山なりに上の方を狙ったらいいのでは?!と作戦を話しましたが、実際に射てみると、上手く引ければ、勢いよくビュンと飛んでいきます。3本を打つ中でしっかり調整して射ることができていました。当たらなかったスカウトは悔しそうでしたが、彼らもまた弓の魅力に気づけたようです! 

 このように、カブラリーの各ポイントで、神々扮するリーダーのスタンツで状況とゲームについて説明がありました。 現代語と異なり耳慣れない名を持つ日本の神々ですが、スカウトたちはカブラリーを通して、この日本の神々はもとより、八咫烏・ナマハゲといった神の遣いについても、その名と個性に触れることができたのではないでしょうか。ポイントゲームの隙間時間、スカウトたちは親しげに、隊長扮する神々に話しかけ、そのすてきな衣装について質問したりしていました。 

 また、ポイントゲーム終了後には、その神々から達成のしるしに、神器が描かれたカードを授かりました。火災では「弓」の神器、津波では「剣」、台風・洪水では「鏡」、山崩れでは「勾玉」、地震では「銅鐸」。組長が代表してその神器カードをもらったのですが、「組長、見せて~」とほかのスカウトたちも興味深々でした。 

 午後は昼食を挟み、全体ゲームと写真撮影です。 全体ゲームでは、なんと、天照大御神が大魔王に捕まってしまう事態に!!!                                               大魔王からの挑戦を受け、10チームが一斉に伝言ゲームで助け出すことはできるのか。伝言ゲームといっても、内緒話で伝えていくのではありません。後ろから、八咫烏から次長へ次のスカウトへと、次々に背中にカタカナ一字を指で書いて伝えていくというもの。大きな声が元気印のスカウトも、静かに指、また背中に集中。1人ずつ、先頭にいる組長まで伝えていきます。総勢140名のスカウトたちは暗号を解読し、天照大御神を助けることはできたか。もちろん!ここまでお読みくださった方、お察しの通りです。 

 そしてついに、結果発表です! ロープワークも完全制覇、毎回互いの真剣な表情や動きを見てきて、速さでも勝ち続けた「1592ヤタガラス」は、我らこそ優勝かと期待で胸いっぱいな思いを口にしていました。また、「自然ヤタガラス」も5つのポイントで全勝だったということで、カブ弁を食べながら、優勝はどっちかと話すほどだったのですが、結果は「1592ヤタガラス」が2位、「自然ヤタガラス」が7位。残念ながら優勝を逃しましたが、悔しさは次の糧に。来年こそは優勝と意気込みを表す勇者スカウトもいました。各チームたたえ合い、賞をいただきましたが、もう一つ、混合チームで、他の1団・5団のスカウトともチームメートになれたこともかけがえのない宝物に。 

 最後、各団の隊ごとに挨拶した後、もう一度、他団のチームメートにお別れを伝えに行くスカウトも見られました。神様とも仲間とも「ずっとも」! またきっと、ともに何かできるといいですね。 

2024年のカブラリー「日本防災紀 神様ずっとも!」はこうして幕を閉じました。 

9団CS隊 DL 伊藤麻友子 

タイトルとURLをコピーしました